オンライン時代の経営シフト

仕事に使う

コロナが流行る前、

オンラインが当たり前の時代が来ると

各所で言われていましたが

予測しなかった新型ウイルス感染拡大により。

その時代が早くも到来してしまいました。


世界中で生活様式や企業活動が変化している今、

ズーム会議やオンライン決済など

消費者や企業側に大きな行動の変化が見られ

強制的にニューノーマルな時代に適応せざる

を得なくなってきています。


今はまだ情報社会の入口であり、

今後100年以上も続く、ネット社会に

ますますオンライン需要は高まるだろうし

それに応えるビジネスが

必要だと感じています。

今回は以前、参加した分科会の話も含めて

介護と保育現場を例にとり

オンラインの今の時代に

何ができるかについて考えてみました。

オンライン時代の到来。これからどう経営するかを学ぶ

物理的な距離を必要としないサービスを積極的に採用すべし

<ケース1:介護業界>

・オンライン診療や相談窓口の開設
ポピンズ代表取締役・轟麻衣子さん

ポピンズでは教育・保育・介護サービスを展開しています。
介護分野ではコロナで訪問介護ができなくなり、
サービスの自粛を余儀なくされました。
訪問できない期間はオンラインで
利用者さんとコミュニケーションをとったり
買い物代行など対面以外でできるサービスに力を入れていきました。

利用者に代わって家事代行

素晴らしいですよね

介護現場は、人の手が必要であり

オンラインで完結することができない業界です。


ただ、対面仕事が不可欠な状況であっても

利用者宅の滞在時間を縮めることは可能です。

例えば、

訪問した時に「どこが痛いのか?」と

あれこれヒアリングを長々するのではなく

事前にテレビ電話などで

ヒアリングをしておくことで

訪問後、不必要に時間をとらなくていいし

大事なところに集中してケアができます。


対面では対面でしかできないことに

サービスを集中させ、

それ以外のヒアリングやアフターフォローは、

オンラインでできるようにする。


これは時間短縮になる上に

事前の情報収集が

サービスの精度を高め、

利用者さんにとっても、

体力の消耗を

最小限に抑えることができるので

双方にメリットがあります。


近年では

ネットを活かしたサービスや情報共有、

介護用AIロボットも注目されてきています。

・スマート介護プラットフォーム:
複数の介護機器と連携したクラウド型の情報管理システム
介護記録は手書きではなく、iPhoneで入力。
過去の記録はクラウドに蓄積される
→手書きの手間をなくし、デジタルで情報を一括で管理できる。

・SNSで業務共有:
訪問介護を実施する介護事業者がスタッフ間の連絡や情報共有に活用

・入浴や排泄などの日常動作を支援するアシストロボット


こし

IOT・デジタル化により
これまで労力と時間をかけていた業務が
簡素化されたり減ることで、
働く人の負担が減り時間も生まれてきます。
介護現場の負担を軽減するばかりでなく、
新たなサービスが生まれるきっかけにもなります。

<ケース2:保育業界>

・国境を越えた文化体験、つながる交流の場を提供
ポピンズ代表取締役・轟麻衣子さん

保育分野では課外活動や交流保育が
自粛されてしまいました。
そんな中、お休みをしていたある園児から
「今日行けないけど先生と話がしたい」との声があり
ズームでつないだことをきっかけに
ハイブリッド保育
(対面とオンランを組み合わせた保育)
をスタートさせました。
今となっては国内外問わず、
ハワイやスイスをつなぎ、
現地ならではのワークショップ保育も
展開しています。

国外の文化に触れたり、現地の人々との交流は

普段ならなかなかできない体験です。



これが可能になったのもオンラインだからできたことで、

大きな魅力です。

コロナの波を受けて

運動会や遠足、卒園行事が中止されたり

またマスクで表情が見えないことで

子どもの言語発達の遅れを心配する声も出てきています。



できなくなった保育を

できるようにするという視点ではなく

コロナ禍でもできる保育とオンラインを組み合わせた活動

を考えて色々やってみるというのが大切だと感じます。



その一方で、オンラインばかりに偏ると

園児が受け身になってしまう場面も多く、

身体を動かす活動が減ってしまうのも事実です。


体操やリトミックなど体を動かす活動は

密を避けて少人数で保育が好ましいですが

保育士不足は大きな壁もあります。


事業運営に必要な心構え

・切れ目のないサービスの提供

世の中が変わろうと

そこに事業がある限り、

価値提供をやめてはならないと思います。

そのためには大量行動。


仮説を立てて現実的に可能なことを

何でもいいからやってみる。



オンラインは物理的な距離がいらないので

それを活かした事業展開は

今の時代、自然なことです。

・予測できないことが起こった時の対応の素早さと適応力

当たり前にできることを当たり前だと思わず

できなくなったことを悲観に思わず

今だからできることは何か

ピンチをチャンスに変えて

型にはまらない大胆な行動も大切だと思います。


何を提供できるかを考えた時に

自分が作りたいものを作るより

今目の前で困っている人の

「困った」を解決する行動の繰り返しです。



一つ問題が解決されることで、

新たな発見や気づきが得られ

新たなサービスが生まれることだってあります。

・働く人のウェルビーイング

お客様第一とよく言われますが、

それが成り立つにも、働く人が第一です。



コロナで働く人の負担が増えているのは

まぎれもない事実ですし

仕事自体に働きがいがないと続きません。



現場負担の軽減といった観点からみても、

オンライン活用は

大きな助けの一手になるのではと考えます。

働く人のウェルビーイングを高めるためにできること
  • 良好な人間関係の構築
    (臨時手当・ディスカッションの場・リフレッシュコーナーなど環境設定)
  • 家庭と仕事の両立への配慮
    (インセンティブ制度・テレワークの導入・育児介護休暇)
  • 心身の健康維持
    (予防接種補助・人間ドッグなどの任意検診の補助・社内オンライン体操)