暮らしのトリセツ語録:STEP2【19】
第一子が産まれてから6年間
私は、夫に対して
不満ばかりを言っていました。
「共働きで一緒に子育てしてるのに
平日は決まってあなたはいない…
いつだって家事育児は私ばっかり…
もっと協力してほしい…」
深夜に帰ってくる夫に
何度と泣きながらそう嘆いては、
夫を責めたてていただろう。
自分の親に相談しても
「だって旦那はあんたよりも
遅くまで働いてるんだから
仕方がないじゃない」
という”仕方がない”という
どうしようもない返答に
幾度も心折れた日々
今思うと、
その心境は夫に対する苛立ちというよりも
心のよりどころがない寂しさでした。
”子どもの小さな成長だって夫婦で分かち合いたい”
”私一人できちんと家事育児を回せるのか?”
自信のなさと不安を
苛立ちに変え、ぶつけることで
模索しながらやっている家事や育児に対して
それで大丈夫だよって
認めてもらいたかっただけでした。
相手を変えようとするよりも大切だったこと
仕事がどんどん忙しくなる夫ですが
自然に育児や家事参加ができている今
夫が当時をふり返って
言っていたのは
「育児や家事に参加したいと思っても
仕事は忙しいままだし、どうやれば
うまく参加できるかわからなかった」
とのことでした。
やりたい気持ちはあっても
方法がわからなかった
つまり、やらないのではなく
できないだったんです。
冷静に考えたら
誰だって忙しい時は
やりたいことがあっても
簡単にできるわけではないし
できる環境が用意されていなければ
むしろ難しい…
大切だったのは
「やってよ」と夫を責めるよりも
環境自体を変えること
「夫の仕事が忙しいのは変わらない事実」
「頑張る夫を応援したい気持ちだってある」
夫を無理に変えようとするのではなく
忙しい夫でも自然と
家事や育児に参加ができるような
家の環境を変えてみることを考えました。
そして辿り着いたのが
- 子どもや夫も家事がしやすい環境づくりと
- 子育ての要素を盛り込んだ
家事シェアツール(KajiBo)
でした。
同じ屋根の下ですむ家では
家族が家族の誰かに指図されたり、
振り回されることなく、
”夫も私も子どもも
好きなことを全うでき納得している状態”
を家庭のゴールに描きました。
まず手に付けたのは
家の環境づくりでした。
整理収納のノウハウを活かし
家族それぞれが
不便に思わないような
家族仕様の家を目指しました。
「どこになにがある?」という
家族からの疑問をなくし、
それぞれが自分で自分のことができる状態
を作っていきました。
そして家事に関しても
一緒に衣食住を共にしているのだから
私が主ではなく、
皆が主になって決める。
家族が集まりやすい平日の朝や
土日の食事をするタイミングで
家族で家事をみんなで楽しみながら
一気に終わらせるスタイルに変えました。
やっていくうちに
家事に不慣れだった子どもも
できることが毎日一つずつ増え、
夫は家事を通して、
子どもに自分の想いを言葉にする大事さや
時間管理の仕方
楽しく過ごすためのアドバイスなど、
教科書にはのっていない
生きていくのに大切な教えを伝えるように。


家事時間が家族時間に変わり
子どもを育てる時間に変わりました。
そして一人で家事育児をやってた頃に感じた
寂しさはどんどん薄まり
夫と子どもの成長を分かち合うことが
増えるようになりました。
夫の家事育児参加を
自然なカタチで増やせた秘訣は
家族の自立を促せる環境を用意し
皆がムリなく家事を一緒に
できるような仕組みを作ったことでした。
身支度をするのと同じような感覚で
当たり前のようにみんなで
全ての家事を終わらせて
「いってきまーす」と
1日が始まる。
家事というみんなのイベントを通して
会話が増え、前よりもフラットな関係に
なれたと思っています。
語録集はこちらでまとめています♪
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