暮らしのトリセツ語録:STEP2【10】
子どもが大きくなって考えるのが
”子どものお小遣い”
…定額制にするか?
…報酬制にするか?
ご家庭によって
お小遣いの相場や
与え方は様々であると思います。
私の子育て観の一つに
という考えがあります。
外の社会と同じように、
家の中にも人やモノ、お金の流れがあり
子どもは知識や経験を重ねて
自立した大人へと巣立っていく。
社会でお金を得る力は
いずれ子どもが社会に出たときに、
必須な力であり
お小遣いは、それを育てるのに
最もいい機会であると感じています。
そうしたことから
我が家はお小遣いは
定額制か報酬制かと言われれば
報酬制に近いです。
お小遣いというチャンスを活かして、
子どもに基本的な”仕事”の知識から
- どうすれば稼ぐことができるのか
- どうすればお金を0から生み出すことができるか
など広い視点で子どもの将来に活きるような
家庭づくりを大切にしています。
具体的には何をやっているかというと
家族で家事をシェアし、
その対価としてお金(お小遣い)が発生する
独自の仕組みを作りました。
<暮らしのトリセツ流家事シェアを少し紹介します>
みんながやる家事はお手伝いではなく
”お仕事”と呼んでいます。
我が家では、家事ボードという
ツールを使って
それぞれが、
その時々に担当した”仕事”の対価を
お金に換算しています。
それも
お小遣いではなく、お給料としてです。

どれだけ頑張ったか、レベルアップが可視化できる
<子どもがやる家事はお手伝いではなく立派な仕事>
すこし話はそれますが、
なぜお小遣いではないかというと、
子どもがやる家事も
立派な仕事と捉えているからです。
子どもがリソース(時間や労力)を使って
一部の家事を担ってくれることで
私や夫に自由な時間がうまれ、
家も快適になっていきます。
それは単なるお手伝いではなく
仕事の一部です。
子どもが家事に参加することで
私や夫に自分時間が増えれば、
その分、仕事をする時間も増え
時給単価数千円以上の価値を
もたらしていると言えますし、
経済的・時間的・精神的効果だって
得ることができています。
そういうこともきちんと伝えています。
仕事とは自分や誰かの役に立ったり
人に価値を提供すること
家事はそれに値する立派な仕事だと
捉えています。
<暮らしのトリセツ家事シェア・特徴の一つ>
学校でもバイトでも教わらない
ビジネスマインド&オーナーマインドを育てる
暮らしのトリセツ流の家事シェアは
家事を”仕事”と捉えているので
企業などの組織をヒントに
- 仕事に就いてお給料を得るってどんな感じなのか?
- チームを取りまとめたり経営者のように
仕組みを作る側で働くってどんな感じなのか?
といった雇用者の視点、
経営者の視点の双方を盛り込んでいます。
仕組みを作る側で働くとは
一例をあげるなら、
- 洗濯仕事は皆が時間がかかっているから、畳むのをなくせば全員の仕事が楽になるのではないだろうか?
- 皆がスムーズに動けるように、この仕事は簡素化した方がいいのではないだろうか?
- シェアする家事(仕事)項目は〇数にとどめ、不必要な家事は削除。重要な仕事を新たに追加しようなど
このような案がでてくることで、
家事や家の環境自体が見直され、
全体の家事時間の短縮(=仕事の短縮)
生産性の向上(心地よい家の実現)
につながります。
頻度は少ないですが、
息子が年長の頃から
そういったアイディアや改善点を
提案してくれることもあります。
”指示された仕事をただこなすのではなく、
家事や全体の流れを見て、
根本改善を見直す視点”
それはまさに
経営者(リーダー)が考える視点であり
オーナーマインドです。
夫や私、私たちの想いとして、
”家事”という共同の仕事をするなら
親子はフラットな関係で連携しあい
時に子どもはリーダーにもなれて、
小さな社会(家庭)の中で活躍できる体験を
増やしていきたいと思っています
外の大きな社会では
子どもが大人よりも先頭に立って
リードする機会は少ないですよね?
<一般的な家事シェアとの違い>
最近、家事シェアという言葉を
よく耳にしますが
暮らしのトリセツで行なう家事シェアは
多少毛色の違いを感じています。
一般的な家事シェアと
暮らしのトリセツの違いを
ここにまとめてみてました↓

左側のように、
一般的にありふれた言葉
”お手伝い”という概念があると、
どうしても
「やらされてる感」を抱かせてしまいます。
やらされている感があると、
そこに自ら楽しみや目的を
見いだすのは難しいかなと感じています。
また個人的には
月額制(月○○円)のお小遣いも
子どもは何もしないでもお金が得られるので、
それが当たり前となり、
お金を得ることの大変さや
社会の仕組みについて
知る機会が減ってしまいます。
それは少しもったいないかなと感じます。
むろん月額制のお小遣いにも良さはあり
否定しているわけではありません
ちなみに私が子どもの頃は、おやつを買う時は100円
中学生くらいから数千円/月のお小遣いをもらってました!
なのでお金の知識や経験値は全く0でした。
家事というものを
少し応用するだけで
子育てこれでいいのか…?といった
不安が解消され、
私たちに納得感をもたらしてくれました。
・うまく家事を回すための仕組みをつくる力
・時間内に終わらせるための段取り力など
実体験をもって子どもが
その力を自分で習得し成長しているので
家事の時間は子育ての時間でもあり
我が家にとっては大きな意味をなしています。
・子どもから気づかされること
・達成感やできたことの喜びの共有も
日常的な光景です。
”家庭に経済圏を与える”
そこには
親とか子どもだから…
といった枠を超えた
”共に生きる大事な仲間”として
家という小さな社会をシェアし
社会をみんなで作っている感覚です。
今回は家事シェアについて
”教育視点”で書いたので
かたっ苦しさがありますが、
子どもを育てるというより、
一緒に楽しむイベントが増えたことが
家族にとっては何よりも良かったことです。
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