いきなりですが、
このリビングの中のデッドスペースを見つけてください。

いくつ見えましたか?
すっきりとしたリビングにデッドスペースはないと思うかもしれませんが
見え方次第ではいくらでもデッドスペースは存在します。
もくじ
そもそもデッドスペースって?
デッドスペースとは、有効活用されていない空間のことをいいます。
有効活用されていない空間って?
あまり使われていない状態にある空間を十分に活かすことです。
代表的なのところで言うと
階段やキッチンカウンターの下、家具の隙間、トイレの天井付近のスペースでしょうか。
隙間があれば、デッドスペースだとわかりやすいですね。
ではさっきのリビングに戻って、

隙間はあるかな?
あまりないようです。
でも、このお宅のようにすっきりした空間ほど、デッドスペースの面積が広いです。
というのも
実は部屋を見渡してみると、
何もないスペースにこそ、空間を活かすことができます。
有効活用されていない空間(=デッドスペース)は、隙間だけではありません。
壁や天井、ソファやテーブルの下など
隙間以外にも、家具裏や壁面も見え方次第ではデッドスペースになります。
これはほんの一例にすぎませんが、
赤い枠で囲ったところは、有効活用されていないデッドスペースと言えます。

☆デッドスペースの活用事例☆
A:【ウォールシェルフ】
飾り棚やストリングシェルフを設置し、本や植物・飾りものを置く。
B:【テーブル下収納】
レールボード+引き出しを設置し、筆記用具、ティッシュやカトラリーを収納する。
C:【スツール】
座面が外れて中が収納できるスツールを置き、掃除用具、リモコン、おもちゃを収納する。
D:【ソファ下収納】
すのこ板にキャスターをつけてソファ下に設置、新聞やマガジンを入れる。

こんなにもたくさん活用できる空間があったんだね。
ではデッドスペースの活用方法をさらに詳しく解説していきましょう。
と、その前に
「デッドスペースの活用」本当に必要ですか?
「さあ、やってみよう」の声にちょっと待った!
こんなに活用できるなら、うちにも取り入れようと思う人が多いかもしれませんが、
次の3つの質問に全てYESならDo!
NOならやらないでください。
Q1他に替わって収納できる場所がないので、デッドスペースを活用するしかない
Q2デッドスペースに棚や家具を置いても、空間の邪魔にならない
Q3棚やラックなどを置いたら、散らかっているものが整理できると思う
もし、一つでもNOだったら、今すぐこの記事を閉じて構いません!
ここからは、YESの方に向けた内容ということで紹介していきます。
デッドスペースを凄くいいスペースに変える2つの視点
デッドスペースについては分かったけど、うまく活用するには、
棚?ウォールシェルフ?すのこキャスター?なんだか色々あるけど…
と迷いませんか?
ここでスパッと一緒に整理しちゃいましょう。

デッドスペースは
①隙間を埋めるか②壁や家具の側面を使うかの2つの視点をもって考えます。
①隙間を埋める

家具と家具の間、ソファ下の隙間、洗濯機と壁の隙間など
家には多くの隙間が存在します。
その隙間に着目し、収納用品やラックを使って隙間を埋める方法です。
ぴったり収まれば、見た目もきれいになります。
【隙間を埋める便利なアイテム】
□キャスター付き収納(すのこキャスターや無印ポリプロピレンストッカーなど)
□コノ字ラック
□カラーボックス
②壁や家具の側面を使う

壁や家具の側面に着目して、壁掛けフックやウォールシェルフなどを設置する方法です。
場所を問わず色んな壁や家具の側面を活かすことができます。
便利な一方で、
方法によっては
壁や家具に穴を開ける・設置が甘いと落下して壊れるなどの難点もあります。

<壁や家具の側面を使う便利なアイテム>
□壁付けフック
□粘着フック
□マグネットフック
□ネジ留め固定フック
□タオルハンガー
□ウォールシェルフ
□アイアンバー
□引っ付き虫や強力両面テープ
場所別のおススメ事例
・デッドスペースには「①隙間を埋める」「②壁や家具の側面を使う」の2つの視点があること
・それぞれ便利なアイテムをいくつか紹介しました。
では次は、そのアイテムを使って
どれだけ空間を有効活用できるでしょうか?
実際に見ながらその効果を確かめていきましょう!

ネットでもデッドスペースの活用術は、たくさん紹介されています。
だけど正直、逆に使いづらかったり時短家事にならないアイディアが多いです。
暮らしのトリセツで掲げる整理収納の目的。
「おうちを整えることで自分のやりたいことに時間を最大化させること」
片づけの本質に沿ったアイディアに絞らせていただきます。
我が家の活用方法を事例にしながら紹介します。
キッチン
①冷蔵庫とカップボードの隙間にスリムストッカーを設置
わずかな隙間がありましたが、キャスターがついているスリムな家具を置きました。
~表の面~

キッチンで使う輪ゴムやハサミ
お茶セット・常温保存の食材・ペットボトルなどを収納
~裏の面~

裏の面は身支度・家事シェアボードがあったり、
紙で残したい学校からのお知らせやDMを収納。

身支度・家事シェアボードについてはSTEP2家事シェアで解説します。
②幅が調整できるシンク下専用ラックに調理道具やエプロン、お菓子類などを収納。
③ゴミ箱裏に突っ張り棒を設置し、ストックのゴミ袋をひっかけています。
リビング
DIYで作ったテレビ壁
①壁裏収納
壁とテレビ壁に隙間があり、そこを活用しています。

左に移っているのはホワイトボードなのですが…
右のテレビ壁の裏にマグネットシートを貼って
ホワイトボードで使うペンやイレイサーなどのアイテム、ハンディモップを置いています。

ホワイトボードに書きたい時に、すぐとれるこの場所がとても使いやすいです。
ハンディモップはフックに掛けています。
デスク
①デスク下に簡易的な引き出しを設置
子どもが使う色画用紙や折り紙置き場に

ここに設置することでモノの取り出しが楽になります。

引き出しは全て100均で売っているもの。
強力両面テープで貼るだけの簡単な引き出し!
引き出しは椅子で完全に隠れるので、景観を損ないません。
②デスク下にスライド式の棚を簡易的に設置
ノートパソコンを収納

デスク下の空間を活用。
スライドで動かすことができ、奥にしまってしまえば邪魔になりません。
洗面
①洗濯機横の収納棚
上段には戸棚下バスケットを設置してタオル類を収納

②洗濯機に100均のリングフックを設置
洗濯で使うハンガーの一時置き場に。

③洗面台三面鏡扉の裏に歯ブラシを収納

以前は棚の中の突っ張り棒にひっかけていましたが
子どもが手が取かず、コチラへ移動。
④反対側の三面鏡扉内に夫の整容コーナーを設置
コノ字ラックを置いて縦の空間を有効活用
※ペーパータオルは棚下にひっかけるだけ。

【他の推奨アイディア】
・バスタオル
アイアンバーを壁に設置してオープンな収納で取りやすくする
・洗濯洗剤
ウォールシェルフを設置してオープンな収納で取りやすくする
玄関
①コートクローク下段
A4ファイルボックスに来客用スリッパを収納

②コートクロークの壁面
突っ張り棒とS字フックで吊り下げ収納

外出で必要なものを吊り下げています。
③玄関横の棚
簡易的な棚を1枚追加
Before

もともと棚板が3枚しかなく、真ん中の空間がデッドスペースに!
ホームセンターに売っている板を
サイズに合わせてカットしてもらい板を追加
After

外で使用する雨具やアウトドア用品、カメラを収納しています。
【他の推奨アイディア】
・スリッパ
下駄箱扉裏にタオルハンガーを設置しそこにはさむ
・鍵や傘
玄関扉にマグネットタイプのフックやトレー設置してそこに掛ける
クローゼット
①衣装ケースと壁の隙間
ハンガーの予備と小さなゴミ箱を設置

A4ファイルボックスにハンガーを収納しています。
②ハンガーポールの裏に突っ張り棒を設置。
YOUTUBE撮影につかう三脚グッズを吊り下げています。
【他の推奨アイディア】
・ハンガーポールの裏にフックを設置。使用頻度の低い季節外のアウターを収納
・クローゼットの下半分にスペースがある場合は、ブランコハンガーを設置し、服の収納量を増やす
・壁面に突っ張り棒を突っ張る。S字フックをかけて、アクセサリーや帽子をひっかける
寝室
【他の推奨アイディア】
・ベッド下にすのこキャスターを設置。リモコンやマガジン置き場に
一言アドバイス
・デッドスペースの活用はほどほどに。
色んな場所に棚や家具を置くことで、見た目的に圧迫感がでてきてしまいます。
そうなると少しでもモノが増えるだけで散らかった印象の家になるでしょう。
空間が圧迫されると、必要なモノ・大事にしていきたいモノの判断もぼやけます。
家にあるものは最少に!その方がぐっと楽に過ごせますよ。
解説する前にちょっとデッドスペースの意味を一緒におさらいするところから♪