クローゼットや納戸、引き出し、戸棚など…
家には色んなタイプの収納空間がありますが、どのように使っていますか?
今回は空間に適した収納テクニックを4つのケーススタディをもって紹介していくね。
もくじ
この章でわかること
●無駄なく有効的に使える収納方法
●おすすめの収納アイテムの特徴とNGな例
収納空間別テクニック
特に悩みがちな空間をピックアップしました。
各ご家庭の収納空間の仕様・サイズは異なりますが、
今から紹介するテクニックを身につければどこでも活用できます。
高いところ(上段)の収納
難易度:★★

<特徴>
手が届きにくいクローゼットの天袋に、モノを詰め込んでいませんか?
管理が行き届かないと、そこは一瞬でデッドスペースと化します。
高いところには
「何が入っているのか、いつでもわかる状態にしておく」ことが大切。
高いだけに、普段は使わない場所。
使用頻度の低いものを置いておくのがよいでしょう。
・あまり使わないものを入れるべし!
※使用頻度は年1回~数回が目安

◎季節用品(クリスマスオーナメント、おひなさま、水着、冠婚葬祭用品など)
◎季節外の布団
◎いつか使うモノ(次の出産を予定:マタニティ・ベビー用品、おもちゃ)
◎思い出ボックス
×週に数回はつかうモノ
・収納用品は頑丈で取り出しやすい形状を使うべし!
◎持ち手がついている収納ボックス
×白くて中身がわからない収納ボックス
理由:何が入っているかわからないため。結局使わず、ただ置いているだけになります。
×中身がたくさん入っていて、持ち手もついてない収納ボックス
理由:壊れるし、取り出しがめんどう。一度取り出したら、たぶん片づけません。
・透明ケースやラベルなどで、中身がわかるようにすべし!
◎収納用品が透明である

透明で中身がわかれば、ラベルをつける必要はありません。
ただし、家族も使うようであれば、ラベルはあった方がいいでしょう。
◎透明ケースではないけど、ラベルがあり、持ち手もある収納用品

ビジュアル的にきれいに整えたければ、ケースは透明でなくても、中身がわかる工夫をしているのでOK
×白くて持ち手もない収納用品
理由:中身がわからない、取りづらい点でダメです。

「透明」「ラベル」「持ち手付き」の3要素のうち2つあると、
良い収納方法と言えるでしょう。
・重たすぎるもの・割れやすいものを置くのはNG
あまり使わないからって重たいもの・割れやすいものを置くのは
危ないので避けましょう。
取るのが重くて負担になると、
片づけがおっくうになり元に戻すのを後回しにしがちです。
そうなるといつまでも、片づきませんね。
重たいもの・割れやすいものは床に置くのがよいでしょう。
<該当するエリア>
クローゼットや押し入れの天袋/パントリー上部/シューズクローゼット上部など
奥行きのある収納
難易度:★★★★★

<特徴>
奥行きがあるスペースの収納は、普通に収納してはダメです!!
和室の押し入れは洋室に比べて奥行きが深く、
それに適したサイズの収納グッズはなかなか見つかりません。
複合的な収納テクニックが必要です。
・手前と後ろで空間を区切るべし!

・クローゼットや納戸の大きな空間にはキャスター付きの収納を使うべし!
移動式のキャスターであれば、手前に動かせば奥のものを容易に取り出すことができます。
収納例)裁縫セット/アイロンセット/お掃除セット

ここは、グルーピングの手法でまとめて収納してあげて♪
・押し入れをプチリフォームするもよし!
奥行きがあり使い勝手が悪い押し入れは、
上下に分ける段を外して、クローゼットや本棚コーナーにするのもよいでしょう。
<おかな推奨アイテム>
キャスター付き収納/カラーボックス/衣装ケース
<該当するエリア>
和室の押し入れ/洋室のウォークインクローゼット/納戸/玄関下収納
深さがある収納
難易度:★

<特徴>
深さがある分、たくさん収容できるのがメリット。
その一方で、
小物をいれる場合は空間を区切ってあげないと、ごちゃつきます。
・ショップのような平積みは絶対NG!

洋服を引き出しの中に平積みに置いていませんか?
平積みだと、下の方になる服が取り出せず、いつも同じものを着たり
探す時にぐちゃぐちゃになります。

もういっかいたたみ直すなんてカオス!

深さのあるスペースは縦収納が鉄則です。
縦にたたんで収納することで、ほら一目瞭然!
ざっと入っている服が見渡せますね。
・ブックスタンド使えば、モノが倒れてくるのを防げます
・収納する向きは右と同じ縦方向にすることで使用頻度に偏りなく使うことができます。

・空間を四角く区切るべし!

深い引き出しには、深さのあるアイテムをいれるのがいいでしょう。
空間が広めなので、複数アイテムをいれることになります。
野菜室などは、紙袋や、ペットボトルを切って
野菜入れにするとまとまります。
<おかな推奨アイテム>
深めの四角い収納ケース/紙袋/ペットボトル/空箱
<該当するエリア>
深さのある衣装ケース/床下収納/テレビボードの引き出し/冷凍庫や野菜室
高さのある収納
難易度:★★

食器棚の中など高さがあるスペースは、同じ寸法の棚を追加できればいいけど、
元々備え付けであったり、既製品だと追加で棚をつくるのは難しいもの。
ものを入れたときに、上の空間が余る場合が多いです。
・上と下で空間を区切るべし!
<食器棚などの小さな空間>

一つの空間にプレート皿だけ、コップだけだと
どうしても上に余白ができてしまいます。
ここは空間を上下に分けられる収納アイテムを使用して。
<おかな推奨アイテム>
コの字ラック/棚吊りバスケット
<クローゼットなど大きな空間>

空間にゆとりがあるクローゼットは、収納家具を置いて空間を活用しましょう。
写真のようにカラーボックスをおいてもいいし、
ハンガーポールから吊り下げる収納を使って、帽子や靴下、ハンカチなどを入れても
見栄えがよくなります。
<おかな推奨アイテム>
突っ張り棒/ラック/衣装ケース/カラーボックス/吊り下げ収納
<該当するエリア>
食器棚/オープン棚/納戸/押し入れ/クローゼット
あなたの収納力をはかる問題にチャレンジしよう
今から3つの写真を見せます。
一見どれもきれいに整っていますが、
この写真はどれも使いにくいダメな収納です。
さて、どこを直せばいいでしょう?(5つはあります)
難易度:★★★
問題1
吊戸棚の食器棚

ヒント>>
①高いところ(上段)の収納のポイントは?
②高さのある収納で使えるアイテムは?
③実際モノを取り出すことを想定するといくつか浮かぶかな。
↓
↓
↓
解説

答えの一例)
●コノ字ラックや吊り下げ収納を使って上下に空間をわけていない
●所々に上の隙間が空いていて、空間を有効に活用できていない。
●上段のガラス瓶⇒割れ物を置くのは避けて。
●上段の白いふきん⇒ふきんは平積みにそのまま上段に置くものではありません。
中腰の手に届く引き出しの中などにしまいましょう。
●上段のかご⇒持ち手がないので非常に取り出しにくい。
●種類の異なる食器の積み重ね⇒コノ字ラックを使って種類別に置いくと、取り出しやすい。
難易度:★★★★★
問題2
男性のクローゼット
164㎝と小柄な30代サラリーマンです。

ヒント>>
①高いところ(上段)の収納のポイントは?
②きちんと収納ケースにしまったほうがいいモノは?
③ズボンのハンガー?
④引き出しの位置に注目!
↓
↓
↓
解説)

答えの一例)
●上段右の収納箱が取りにくい⇒持ち手付き/透明ケース/ラベルリングの工夫をして
●上段のワイシャツ・ズボンは背丈に合っておらず取りにくい
●ブランケットや枕がそのまま置いてある⇒圧縮袋などで保護して
●靴がそのまま置いてある⇒シューズボックスに保管して
●ズボンがハンガーに掛かっていて取り出しにくい⇒ズボン専用ハンガーを使って
●引き出しが高すぎる⇒引き出しの位置は腰より下。
難易度:★★★★★★
問題3
子どものクローゼット
1歳半と5歳の姉妹のクローゼットです。
着替えは基本自分たちでやりたいと思っています。

ヒント>>
①子どもの着替えシーンを想像してみるといくつか浮かぶかも。
②モノがそのまま置かれたら、子どもだったらどうなる?
③服は自分で選んでおしゃれしたい年頃…
↓
↓
↓
解説

答え一例)
●ハンガーパイプの位置が小さい子には高すぎる⇒左側のワンピースはおそらく妹の服。その子の背丈に合わせて本人でも取りやすくしてあげましょう。
●ハンガーパイプの下にモノが平積みに置いてある⇒かごやボックスを使って小物を収納するとまとまりがよくなるよ(細かくわけすぎると、子どもには管理が難しい。ざっくり収納がいい)
●上段(中央)にモノがバラバラに置かれている⇒持ち手付き収納用品を使って季節外の服などを使用頻度の低いモノを収納して
●右側のアクセサリーが直置き⇒アクセサリー専用のボックスにいれよう
●右側のタオルが平積みで直置き⇒棚に入るサイズの深めの四角いバスケットを用意し、縦方向に収納して
以上です!
ここまで、お付き合いいただきありがとうございました!
色々盛り込みすぎましたー苦笑
私は一人で夜な夜な夢中に…( ゚Д゚)

今日はここまでににして一息つきましょう♪みなさまお疲れ様です。
まとめ(4つのケーススタディから断言できること)
・上下・前後に空間がある場合は、区切る
・一目でモノがわかる工夫をすること
次は、気軽にできる収納テクニックをお伝えします。
100均でも売っているけど、すぐに壊れるのでお勧めしません。